献体・・・
『エル、解剖したかったな・・』
一週間ぐらい前、娘が言いました。
愛犬をなくしてわずか3週間の飼い主達の話とは思えないような、ぎょっとするような言葉ですよね。
どうも病理解剖学の授業でエルの奇形のようなお話があったらしいです。
しかし、実は私も荼毘に付した後、
『献体すればよかったかな・・』
と思っていました。
CTで縦隔内の腫瘍が判明し、
『もし大学病院の診察を希望するなら・・・』
と言われましたが、もう完治は望めないだろうし、外科的治療は無理だと分かっていたので、それは遠慮しました。
しかし、エルみたいな珍しい奇形や、腫瘍の仔は獣医学にはとても良いサンプルです。
(CT撮影で、大動脈と尿管に大変珍しい奇形があると判明しています)
もしかして、大学病院で最期を迎えていたらそんな話になったかもしれませんね。
あまりにエルが急速に状態が悪くなったので、多臓器不全に陥ったときそこまで考えがいきませんでした。
事前にエルの先生にそんな話も出来ていたらよかったのですが、なかなかそこまでね・・・
あの時は、温かいエルを当然のようにつれて帰り、そのまま荼毘に付すことになったわけです。
エルを献体していたら、少しは獣医学の研究、進歩に貢献できたかもしれないね・・・
生きている間のことではないから、痛みもないし、エルもそれなら了承してくれただろうにね。
白い骨になって帰ってきたエル・・・
あの日、骨を手のひらに載せて、娘と
『これは椎骨・・・これは大たい骨・・・これは肋骨、これは歯かな?』
なんて、復習をしました。
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テーマ:わんことの生活│ジャンル:ペット
エルの闘病
| コメント(4)
│2013/11/28(木)20:32